みなさんこんにちは。社長の小山です。

つい先日まで放送されていたドラマを今回は２つ見ていました。ファーストペンギンとアトムの童です。どちらも、ひょんなことから若い女性が社長となり、会社を挽回していくという話でした。特にファーストペンギンは、社長のモデルとなった坪内知佳さんは同友会の会員でもあるとのことで親近感が湧きました。

ストーリーとしては、よくできていて、立て直していく間にも、それぞれ人間関係での衝突、銀行との折衝、闇のような大きな組織との闘いなど、社長のリーダーシップで、突き進んでいく姿には、惚れ込んでしまうほどでした。

色々な部分で社長として共感できたのですが、どちらも唯一共感できなかった部分があります。それは、立て直しを考えた一つの事業で、失敗してないことです。ファーストペンギンは実話だから、実際に成功したのでしょうが、社長が考えたビジネスモデルの成功率は良くて１０％程度と言われています。どんなに成功する可能性があるものも、どんなに考え抜いた事業でも、９０％は失敗すると。柳井正さんも、孫正義さんも、誰もが、そのような失敗を経るものだと思います。特にドラマの二人は、社長の経験がない状態からのスタートでしたので、更に新しいビジネスを確立するには、もっと何倍も何十個もビジネスを考え、それでやっと一つ成功を掴めるかなというレベルだと思います。

私も泰清倉庫に入ったばかりの頃は、中国だ、国際物流だ、全国展開だと、前職の経験を活かそうと、躍起になっていました。本気でビジネスを作ろうと動いていました。１０年以上前の自分の作った資料を見ると、恥ずかしい。強みも分かってないし、何をすることでお客様に役に立つのか、全然ピントが合ってませんでした。最初は、願望と現実のギャップはそんなものだと思います。

ドラマはどちらも面白かったですが、その辺りで共感できない部分あり、脚本家の方は、そこの部分、もう一ひねりシナリオを考えてもらい、経営もののドラマをつくってほしいなあと思います。

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