泰清倉庫株式会社

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2023/08/28

合理化とデジタル化

みなさんこんにちは。社長の小山です。

甲子園、地元のふるさと祭り、24時間テレビが終わると、夏がもうそろそろ終わるのかなという気分になります。コロナが落ち着き、それぞれ以前の生活に戻ってきて、幸せを改めて実感します。

さて、8月は大きな物流拠点を構える2社のお話を聞いたり、見たりすることができました。

1社はトラスコ中山さんです。こちらは、BtoBの企業向けの工具などを販売している会社です。戸田にも、ロイヤルホームセンター、ドイト、コメリ、ビバホームなどあります。少し離れてカインズ、ジョイフル本田なども。ネットでもアマゾン、楽天、モノタロウ、アスクルなどの会社があります。結構な厳しい業界での競争が予想されますが、業績は良いようです。

お話を聞いて、印象に残ったのが、とことんまで効率を追求していること。デジタル化、マテハン化を進めていることです。

もう1社は、埼玉郊外にある、ある会社のネット注文の出荷センターです。ここでは、注文きたものを自動封函機(ダンボール作り、商品を入れ梱包まで)、ピッキングも自動で動き、何十人ものベトナム人実習生を使っていました。こちらも、デジタル化が十分、業務に浸透していました。マテハンは、ダンボールをカッターでカットして仕切り板を作ったり、一部手作り感は感じられましたが、要所要所の機械には何千万円もかけている様子が伺えました。

デジタルを使うと何が良いか改めて感じたことは

・注文をダイレクトに読み込む、人がピッキングリストを打たない

・送り状も自動的に注文書と連動していて印字される、手で書かない

・出荷業務で、検品の誤りが出ない、且つ人より速い

・入出庫のデータなど数字で読み込むため、在庫が切れそうな場合、注文を受け付けない、在庫切れが出ないように発信できる。

…そんなところが、格段にレベルが上がることを痛感しました。

おそらく、ニッチな業界では、このようなシステムがあっても投資効果は低いと思います。そういうものに特化し、物流業をやれば、影響は少ないとも思いました。また、このシステムが活用できないもの。人の対応が必要な商材、商品知識など。人にあげるもの、使いまわしのできるものなどは、このシステムには乗らないと思います。毎日1万件の出荷がないものの方が多いと思います。少量の出荷に対応、サービスが必要とされるものに対応、何度も売られたり、買われたりする衣料、雑貨品など、このようなシステム、デジタル化は難しいと思います。

最大の目標とするのは、これから市場にでる商品を開発しているメーカー、人と手を組み、0から一緒に育てていく。少しずつ増えていったところで、こちらも場所などを提供、物流のサポートも厚くし、当社をなくてはならないパートナーになってもらう。そうすれば、大きな物流支援の絵が描けると思います。すでに大きな物流体制の商材は、大手が競争で取りにいくと思うので。私は、これからの社会に必要とされるものを研究してる人に、一緒に寄り添い、世の中に出させる手伝いをしたいと思います。

 

それにしても、大量に毎日流通される商材は、ここまで技術が進んでいるということを目の当たりにして、どのような差別化が必要になるかを改めて考えました。

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